広島で「ツブガイ」と呼ぶスガイはうまい!味・茹で方と磯遊びの思い出

広島の磯でよく見かける、小さな巻き貝。

私の周りでは「ツブ」や「ツブガイ」と呼ぶことがありますが、正式にはスガイという貝です。

このスガイ、食べられます。

しかも私は大好きです。味だけで言えば、サザエよりスガイのほうが好き。

ほんのり甘くて、磯の風味があって、最後にごくわずかな苦味。爪楊枝でクルクルッと身を取り出して食べ始めると、妙に止まらなくなります。

先日も磯で見つけて持ち帰り、茹でて食べました。

でも私にとってスガイは、ただの「食べられる磯の貝」ではありません。

3歳ごろ、爺ちゃんと海で食べた記憶が今でも残っている、思い出の味です。

目次

広島で「ツブ」「ツブガイ」と呼ぶことがあるスガイ

スガイは、磯の潮間帯で見つけやすい小さな巻き貝です。

潮が引いた岩場を見ていると、岩の表面や隙間にちょこんと付いています。

磯の岩の隙間にいるスガイ

広島大学の竹原ステーションでも、竹原市で採集されたスガイが紹介されています。特徴のひとつが、丸くて石灰質のフタです。

スガイの殻の中に見える丸いフタ

参考:広島大学 竹原ステーション「磯の生物」

今回のスガイも、殻の中をのぞくと丸いフタがよく分かりました。

磯で集めたスガイ

茹でて身を取り出すと、そのフタが身にくっついたまま出てきます。

小さいのに、よく見ると面白い貝です。

潮が引いた磯で探すと面白い

スガイ探しは、ちょっとした宝探しみたいなものです。

一匹見つけると、

「あ、ここにもいる」

「こっちにもいる」

と、だんだん目が慣れてきます。

潮間帯で見つけやすく、動きもゆっくりなので、子どもとの磯遊びでも観察しやすい生き物です。

カニや小魚を追いかけるのも楽しいけど、岩に張り付いている小さな貝をじっくり見るのも面白い。

似た貝のイシダタミもいる

磯には、スガイと同じような場所で見かけるイシダタミという巻き貝もいます。

広島大学の竹原ステーションでは、イシダタミは殻の表面に暗緑色と淡紅色が交互になった石畳のような模様があると紹介されています。

スガイは丸い石灰質のフタも見分ける手がかりになります。

そして味については完全に私の好みですが、イシダタミはあまり好きではありません。

食べるなら私はスガイ。

小さな巻き貝を全部同じ「ツブ」と思って採らず、分からない貝は無理に食べないほうが安心です。

スガイの茹で方|水から入れて沸騰後5〜6分

家で食べるときの茹で方は簡単です。

  1. 殻の汚れを水で軽く洗う
  2. 鍋にスガイと水を入れる
  3. 水から火にかける
  4. 沸騰してから5〜6分ほど茹でる
  5. 爪楊枝で身をクルクルッと取り出す

私はこのくらいで食べています。もう少し長めに茹でても大丈夫。

塩加減は好みです。

しっかり塩味が好きなら多め。薄味が好きなら控えめ。

ここは好きなようにどうぞ。

爪楊枝でクルクルッと取るのが楽しい

茹で上がったら、爪楊枝を身に刺してクルクルッと回しながら引っ張ります。

うまくいくと、スポッと身が出てきます。

爪楊枝で取り出したスガイの身

一個食べる。

またクルクル。

もう一個。

気付くと、みんな黙ってツブガイをほじっています。

このチマチマ食べる感じまで含めて、スガイはうまい。

一番好きなのは、海水で茹でて食べる方法

家で食べるなら、水と塩で十分です。

でも、海でバーベキューをしているときにスガイを見つけたら、私が一番好きなのは海水でそのまま茹でる食べ方です。

磯で見つけたスガイを、その場所の海水で湯がいて食べる。

これが最高にうまい。

料理として見れば、家で水に塩を入れて茹でるのと大きく変わらないかもしれません。

でも私にとっては、海で見つけたものを、海辺で茹でて食べるところまで含めてツブガイなんですよね。

海水を使うのは私の食べ方です。水質や衛生面が気になる場所では無理に海水を使わず、真水と塩で茹でてください。

3歳ごろ、爺ちゃんが空き缶で茹でてくれた

私が海水で茹でたスガイを好きなのは、たぶんこの記憶があるからです。

3歳くらいのころ、爺ちゃんと海へ行ったときのこと。

爺ちゃんが空き缶の上を切り取って、そこへ海水を入れました。

その空き缶を焚き火にかけて、磯で採ったツブガイを湯がいて食べたんです。

何を話したのかは覚えていません。

でも、あの光景は妙に覚えています。

子ども心に、すっごいワクワクした。

海で拾ったものを、海水で茹でて、その場で食べる。

なんか、ちっちゃいサバイバルみたいで。

豪華な料理ではありません。

でも大人になった今でも、海でスガイを見るとあの空き缶を思い出します。

なお、空き缶を切って鍋代わりにするのは昔の思い出の話です。今やるなら、バーベキュー用の鍋を持っていくのが安全です。

スガイの味は?甘み・磯の風味・ほんの少しの苦味

スガイの味を言葉にすると、まずほんのりした甘みがあります。

そこへ磯の風味。

最後に、ほんのわずかな苦味。

この苦味がまたいい。

サザエほど大きくありませんが、小さい身の中に貝らしい味がギュッと入っています。

これは完全に好みですが、私は味だけならサザエよりスガイのほうが好きです。

サザエを差し置いて何を言ってるんだと思われそうですが、私はこっち。

磯で採る前に、場所のルールだけは確認しよう

磯遊びで生き物を採るときは、場所ごとのルール確認が必要です。

広島県によると、県内の砂浜や磯のほとんどには第一種共同漁業権が設定されており、対象となる水産動植物は漁業権ごとに異なります。

スガイを含め、何を採ってよいか分からない場所では、漁業権や地元のルールを確認してから遊ぶのが安心です。

参考:広島県「潮干狩り・磯遊び」

小さいけど、食べるところまで含めると楽しい貝

スガイは、大きな貝でも高級な貝でもありません。

磯へ行けば、岩の隙間にひっそりいます。

でも、

見つける。
観察する。
茹でる。
爪楊枝でクルクルする。
食べる。

ここまで全部やると、なかなか楽しい。

そして海辺で食べれば、私にとっては3歳ごろの記憶まで戻ってきます。

ちっちゃいサバイバルみたいでワクワクした、爺ちゃんとの海の味。

たぶん私は、これからも海でスガイを見つけるたびに食べます。

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この記事を書いた人

釣って、食べて、遊んで、たまに車。
広島を拠点に、
実際に行った場所・食べたもの・釣ってみたことを中心に「つりくえ!」を書いています。
うまくいった話だけじゃなく、
失敗やハプニングもそのまま。
「ちょっと面白そう」と思ったら、
とりあえずやってみるタイプです。

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