広島県竹原市の沖にある大久野島。
「うさぎ島」として有名な島です。
でも、私たち夫婦が大久野島を知ったきっかけは、うさぎの写真でも観光パンフレットでもありません。
忠海港の近くを通ったとき、尋常じゃない長さの人の列を見かけたから。
「なんじゃこれ?」と調べてみると、その人たちが向かっていたのが大久野島でした。
そんなに人が並ぶ島なら、ちょっと行ってみたい。
ということで、2025年11月。
妻と2人で大久野島へ行ってきました。
うさぎ目当てで渡った島でしたが、実際に歩いてみると海、紅葉、戦争遺構、そして釣りまである。
思っていたより、ずっと「島そのもの」が面白い場所でした。
忠海港は行った日も大混雑|船で約15分
そして実際に大久野島へ向かった日。
忠海港へ着くと、あのとき見たのと同じように人がいっぱい。
フェリー乗り場の写真を撮ろうと思う余裕もないくらい混んでいました。
現在の公式案内では、忠海港から大久野島までは船で約15分。JR忠海駅から忠海港までは徒歩約7分です。
フェリーを降りても、うさぎがいない
「うさぎ島」というくらいだから、船を降りた瞬間からうさぎだらけ。
私はそんな景色を想像していました。
宮島へ渡ると、わりと早い段階でシカに出会いますよね。
あんな感じだと思っていたんです。
ところが。
いない。
少なくとも、私たちがフェリーを降りた場所ですぐにうさぎがワラワラ寄ってくる感じではありませんでした。
「あれ? うさぎ島じゃなかったっけ?」と思いつつ、私たちは島を時計回りに歩くことに。


キャンプ場あたりから、ちゃんとうさぎ島になった
しばらく歩いて、大久野島キャンプ場あたりまで来ると状況が変わります。
いる。ちゃんといる。


木の根元。
道の脇。
ちょっとした茂み。
歩いていると、次々とうさぎを見つけるようになりました。




私たちはエサをあげませんでしたが、野菜を持参している人はかなり多かったです。
ただし、置いて帰るのはNG。
休暇村大久野島の現在の案内でも、うさぎにエサを与える場合は食べきれる量だけにして、食べ終わるまで見守るよう呼びかけています。
大量に残すと腐って生ごみになります。
かわいいからたくさんあげたい気持ちは分かりますが、最後まで食べるところを見るのが大事です。
なお、現在は島内でうさぎのエサを販売していません。エサをあげたい人は、ルールを確認してから準備しておきましょう。
意外だったのが、大久野島で釣りができること
うさぎの次に驚いたのが、釣りをしている家族がいたことでした。
キャンプ場から少し進んだあたりで、ファミリーフィッシングを楽しんでいる家族を発見。
しかも、めっちゃ釣れてる。
うさぎを見に来たはずなのに、釣り好きとしてはそっちも気になります。
「釣り人が少ないから魚がスレてないんかな?」なんて考えてしまいましたが、これは完全に私の想像です。
ただ、釣りができること自体は現在も公式で案内されています。休暇村では竹竿やエサの用意もあり、家族向けのアクティビティとして紹介されています。
一方で、以前から安全のため指定場所以外での釣りや桟橋付近での釣りは避けるよう案内されています。
「ここ釣れそう」で勝手に竿を出すのではなく、現地で現在の釣り場所を確認するのがおすすめです。
毒ガス関連の遺構は、なんというかFFの世界
大久野島は、かわいいうさぎだけの島ではありません。
昭和4年から昭和20年まで、島では旧日本陸軍による毒ガス製造が行われていました。現在も島内には、その時代を伝える建物や遺構が残っています。
実際に目の前で見ると、これがまた独特の雰囲気。


古いコンクリート。
植物に覆われた壁。
大きく開いたアーチ。
なんというか、
FFの世界。
ヤズマットが出てきそう。
もちろん、ここに残るものはゲームのダンジョンではなく、本当に戦争の歴史を伝える場所です。島内には大久野島毒ガス資料館もあり、竹原市の公式案内で歴史や開館情報を確認できます。
軍事マニアの彼と、完全に興味を失った彼女
遺構の近くでは、たぶんカップルだったのかな。
男性がかなりの軍事マニアらしく、毒ガスや軍事施設についてものすごい熱量で話していました。
その隣の女性は、
死んだ目。
他人の私から見ても分かる。
まったく興味がない。
好きなものを語りたくなる気持ちは分かります。
でも大久野島デートなら、軍事施設の話はほどほどに。
うさぎの話もしよう。
11月の大久野島は紅葉と海がめちゃくちゃ合う
2025年11月に行って、もうひとつ予想外だったのが紅葉です。
大久野島と聞くと、うさぎや戦争遺構の印象が先に来ます。
でも秋に歩くと、島の景色がかなり爽やか。








青い空。
青い海。
そこに赤やオレンジの葉。
古い遺構の少し重たい空気から、海沿いへ出ると一気に明るくなる。
このギャップが良かったです。
「うさぎを見る場所」だと思って来たけど、秋の島歩きとしても気持ちいい。
11月の大久野島、かなり好きでした。
大久野島の所要時間|島一周の公式目安は約70分
私たちは時計回りで歩きましたが、正確な所要時間までは覚えていません。
現在、休暇村大久野島が案内している「自然の小径」は約4km・約70分。毒ガス貯蔵庫跡、北部砲台跡、発電場跡、キャンプ場、毒ガス資料館などをたどるコースです。
ただ、70分はあくまで歩くコースの目安。
うさぎを見つけて止まる。
写真を撮る。
遺構を見る。
海を眺める。
これをやっていると、当然もっと時間がかかります。
日帰りでも、船の往復時間を含めて2〜3時間以上は余裕を見ておくと、急がず楽しみやすいと思います。
食事はどうする?心配なら忠海側で済ませてから渡るのが楽
私たちが行ったときに感じたのは、「島へ渡る前に食事を済ませておくと楽」ということです。
現在は休暇村大久野島にレストラン、カフェ、売店があるので、島内でまったく食事ができないわけではありません。
ただし、島のあちこちにコンビニや飲食店がある観光地ではありません。
フェリーの時間を気にしながら島を歩くなら、忠海側で先に食べるか、必要なものを準備しておく方が動きやすいです。
休暇村で食べる予定なら、営業時間や営業状況だけ先に確認しておくと安心です。
大久野島へ行く前に知っておきたいこと
| 本州側の港 | 広島県竹原市の忠海港 |
|---|---|
| 船の所要時間 | 忠海港から約15分 |
| 電車 | JR忠海駅から忠海港まで徒歩約7分 |
| 車 | 忠海港周辺の公共無料駐車場を利用。繁忙日は混雑しやすい |
| 島一周の徒歩目安 | 公式ウォーキングコースは約4km・約70分 |
| うさぎのエサ | 島内では販売なし。与える場合は食べきるまで見守る |
| 食事 | 休暇村にレストラン・カフェ・売店あり。営業時間は事前確認がおすすめ |
| 釣り | 公式の釣り体験あり。現在の指定場所・ルールを現地で確認 |
船の時刻や施設営業は変わることがあります。特に土日祝や行楽シーズンは忠海港が混みやすいので、出発前に最新情報を確認してください。
まとめ|大久野島は「うさぎだけ」で帰るともったいない
大久野島へ行く前の私のイメージは、かなり単純でした。
うさぎがいる島。
もちろん、うさぎはたくさんいました。
ただ、実際に歩いて一番印象に残ったのは、うさぎだけではありません。
海がきれい。
11月は紅葉がきれい。
古い遺構は独特の空気。
まさかの釣りまでできる。
そして、うさぎはフェリーを降りた瞬間からいるわけではなかった。
少し歩いて、島の景色を見て、その途中でうさぎを見つける。
そのくらいの楽しみ方が、大久野島には合っている気がします。
忠海港の大行列を見て「なんじゃこれ?」と思ったところから始まった夫婦旅。
行ってみたら、行列ができる理由がちょっと分かりました。
うさぎを見に行って、島そのものを好きになる。
大久野島は、そんな場所でした。
このあと寄りたいスポット
















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