暖かい季節は身近な場所で【ナマズ】が釣れるよ!
夜行性だからあまり見かけない魚というイメージがあるかもしれないけど、実は日中でも釣れちゃう魚なんですよ
この記事でわかること(目次は下にあります)
- ナマズの生態・狙うポイント
- ナマズの釣り方【餌釣り編】
- ナマズの釣り方【ルアー編】
4月の後半ごろから秋の半ばまで、淡水釣りでの好ターゲットとなっているナマズ
ヌルっとした体、つぶらな瞳、長いひげ、突き出た下アゴ…と、かなり特徴的でまるで怪魚のような風貌をしているこの魚ですが、見慣れてくると妙に愛嬌があってかわいいのです!
ナマズは、ほかの魚とは少し変わった生態をしているので、そのあたりを釣り方とからめて解説していきます。
釣るためにこれだけは知っておこう!ナマズの生態
ナマズの生態(目次じゃないです)
- 目がめちゃくちゃ悪い
- その代わり味覚と嗅覚と聴覚がめちゃくちゃ良い
- 基本は夜行性、だけど日中も捕食するよ
- 雨で増水したら捕食スイッチともう一つ…
- ナマズの釣れる時期
- 意外と水深の浅い場所が好き!釣れるポイント
視力がめちゃくちゃ悪い
冒頭でほかの魚とは少し違った生態をしていると書いたのですが、それを知っておくと釣果にも影響するのでこの項目を最初に持ってきました。こんなこと知ってるよ!という人は飛ばして読んでくださいね。
つぶらな瞳の見た目そのままに、視力が悪いです。
どれぐらい悪いかというと、明暗の区別しかつかないほど…と言われているぐらいに悪いです。
そうです。狩りの際は視力に頼らない方法を取っています。
嗅覚・聴覚がめちゃくちゃ良い
では、どうやって獲物を探しているの?という疑問にはこの答え
味覚・嗅覚・聴覚(波動・水を伝わる振動を聞く)がめちゃくちゃ発達しているからです。
ナマズ自体が高感度センサーのような生き物で、その体全体で味・匂い・音を感じることができます。
そのため、視力に頼らない狩りができるというわけですね。
基本的には夜行性だけど、日中も活動しています(デイナマ釣り)
ナマズは夜行性。それは事実なのですが、日中でも釣れます。
じゃあ夜行性じゃないじゃん!と思われるので簡単な解説を…
日中は岩や水草などの影に身を潜めていて、夜になると動きだし、活発にエサを探し回ります。
暗闇で狩りをするために視力を捨てて体全体をセンサーにしたのですね。
ただこのナマズという魚、想像以上に貪欲でめちゃくちゃエサを食べます。エサになるものが自分の近くを通ると日中でも容赦なく食いつきます。また、雨などで水に濁りが入ると日中でも活発に動き始めます。
雨が降るとミミズやカエルが流されてくるのでナマズもテンションが上がるのでしょうね
増水後はチャンス!用水路にも上がってくる
川が増水すると、普段は浅すぎてナマズが泳げなかった場所も通れるようになり、田んぼや池に続く用水路にも入って行くようになります。川幅の狭い用水路だとワンキャストで探って行けるので、効率よく釣り歩くことができますね。
ナマズのハイシーズン、釣りやすい時期・釣れない時期
ナマズが釣れるのは、4月の後半ごろから10月の終わりにかけてまでで、人間が寒さを感じる11月ごろから4月まではほとんど釣ることができません。
釣れる時期の中でも、特に5月~7月にかけてがハイシーズンになるので、ナマズ釣りを始める最高のタイミングになります。
狙うポイント!深場は狙わなくてOK浅い場所にも居るよ
僕は子供のころ、ナマズをどうしても釣りたくて水深の深い川に通っていました。
ナマズの見た目から、深場に生息していると思い込んでいたのですね。
実際そんなことはなく、ふくらはぎ程度の水深でも生息していますし、なんなら浅い場所のほうが釣りやすいです。
狙いとなるポイントの特徴
- 流れ込みや、落ち込みのある場所
- 生い茂った草むらの下や隙間
- 水中の段差(かけあがり・コンクリート舗装の段差)
- 岩や水草の影
川や水路の合流地点は、川底にえぐれやかけあがりができやすく、ナマズが身を潜めるための変化に富んでいます。
また、カエルや小魚が流されてくることがあり、ナマズが流れ込みの下で今か今かと待ち構えているのです!
このようなナマズは食い気が立っているので、水が合流しているような場所は必ず狙ってみるようにしましょう。
この下から釣り方解説に移ります!
ナマズの釣り方【エサ釣り編】
上記【ナマズの生態編】で書いたように、ナマズは視力以外の感覚がめちゃくちゃ良いです!
そのことから匂いの強いものや、生きの良いドバミミズ等の波動を作るエサは効果が高いです。
仕掛けを作ろう
正直、豪快な釣りになるのでロッドにリールを装着して、強いラインを巻けばOK!後述するのですが、打ち込む釣りか探る釣りかでオモリとフックの大きさが変わるぐらいです。
このままだと参考にならないと思うので、僕が使っているタックルを紹介します。
お手頃価格で楽しめるロッド、マスレンジャーです。送料を含めても3000円程度とお手頃価格!
かわいいおもちゃっぽい見た目に反して、まったく折れる気がしない粘りが特徴。
めっちゃ曲がるから魚とのやり取りがめちゃくちゃ楽しい!
フリームスの一つ前のモデルを使っています。
ぼくは弩級のズボラで、手入れをしなくて良さそう!という理由でマグシールド搭載機種(一番安い)を選びました。
結構長いこと使っているのですが、快適な釣りライフを満喫できています。
ラインはPEの1.5号にリーダーはフロロカーボンの3号を使っています。
繊細な釣りではないため、予算の範囲内で一番安いラインで構いません。
オモリは水流に負けないもの、フックは大き目のマス針で大丈夫です。ナマズは小さいことを気にしません!
※釣ったナマズを逃がしてあげる場合は、フックのかえしをペンチでつぶすかバーブレス(かえしのない針)を使いましょう!
オススメのエサはコレ!
お店で買えるオススメエサ
ミミズ | シマミミズは小さいけど匂いが強い! |
サンマなど、魚の切り身 | スーパーでも買える強エサ! |
お肉系(レバーも釣れる!) | こちらもスーパーで買える強エサ。カットして使う |
現地調達・自己採集のオススメエサ
ドバミミズ | 山のふもと・落ち葉の下にいる。めっちゃ釣れる |
カエル | ポカン釣りの餌ですね。 |
釣った小魚の頭を落としたもの | 頭を落とすと匂いが出てよく釣れます。 |
エサでの釣り方はざっくり2種類!
投げて放っておくか、探っていくか…です。
【投げて放っておく】は、そのままです。匂いの強いエサをつけて投げっぱなし、これだけ。
匂いに釣られたナマズが寄ってくるのを待つ釣りです。
【探っていく】釣り方は少しルアー要素の強い釣りになります。
エサを大きくし、オモリなしでも重量が出るようにしてください。
それを上記で紹介したようなポイントに、ポチャン~バシャッの間ぐらいの着水音が出るように打ち込みます。
※抽象的でごめんなさい。でも、やってみたら分かってもらえるはず!
数秒待ってみて反応がなければ次のポイントへ…を繰り返す釣りです。食い気のあるナマズが居たら着水とほぼ同時ぐらいのタイミングで反応が出ます。エキサイティングな瞬間!!
ちなみに、着水と同時に食ってくるやつはエサでもルアーでもなんでも釣れます。切ったきゅうりとかでも多分釣れます。
これは着水時の音・振動・波動に反応して反射で食いついているからですね。
これはルアーでも使える釣り方なので覚えておいてください。
ナマズのぶっこみ仕掛け(放っておくタイプ)
ナマズを釣る仕掛けは、ラインが強ければシンプルなものでOK!
僕は浅めの場所でやるので、10グラム以下のオモリに、ブラックバスフィッシングで使うマス針を使っています。
ナマズのエサ釣り・さぐるタイプ
ぶっこみ仕掛けのオモリを無くしただけ…というよりフックだけの超シンプルな仕掛けです。
エサの重さだけで仕掛けを投げなければいけないので、フックとエサは大きめなものを使用します。
※幅3センチ、長さ5センチぐらいにカットしたレバーや魚の切り身
ナマズの釣り方【ルアー編】
はじめに、釣れるルアーなのですが…ノイジーとスピナーベイトこの2種類を持っていたらあとは必要ありません!
これだけで大体の場所を攻略できます。あえてもう1点足すとすれば、フロッグ系が有ればブッシュ(茂み)狙いで根がかりしにくくて良いかな?ぐらいのものです。
楽しさ最高!トップウォーターの魅力・ノイジーのススメ
ノイジーとは、こんなルアー!
高級品を買わなくても大丈夫!
水面に浮かび、引くと全面についたカップ部分で水を受けて、その抵抗でポコポコと音を立てつつ体をフリフリ泳ぐルアーです。そう、音・波動を作りだすルアーなんですね!ナマズ用に作られた高級なノイジーもあるのですが、経験上安いのでも問題なく釣れます。ナマズ、細かいこと、気にしない
しかもノイジーは使い方が簡単!投げて巻くだけで釣れちゃう!たまにストップさせて、ナマズが食いつく隙をつくってあげても効果的!※巻いて止めてを繰り返すテクニックをストップ&ゴーといいます。
流れの弱い場所では泳がせて広範囲を探れて、水路の落ち込みなどにピンポイントで落とせば流れてきたカエルを演出できる。キャストに自信があれば草むら付近も狙えます!そして何より、突如水面を割って飛び出してくるナマズに興奮を抑えきれません!この記事を書きながらナマズ釣りに行きたくなりました。
使い勝手最高!いざというとき頼れるスピナーベイト
スピナーベイトとは、こんなルアー!
この記事で紹介したようなポイントすべてで使えます。
最初に使ってナマズの反応を見るのにも良き!
ノリーズという、名前的にも釣果的にも好きな一品!
水に沈み、引くと金属ブレードがくるくる回って強烈な波動とキラメキを生む、アピール度の高いルアーです。
また、構造的にワイヤーの内側にフックがあるので根掛かりしにくく、複雑な障害物や茂み周りを安心して攻められる頼れる存在で、ナマズはもちろんブラックバスやライギョにも効果が高く、フォールからスイム、浅場から深場…どんな場所でも使えるので、絶対に一つは持っておきたいルアーですね。
最初はお手頃価格のものを使ってみるのもオススメ!
もともと根掛かりしにくいのですが、これぐらいの価格のものだとさらに障害物の際を攻めやすい!
この記事で使った集魚剤も効果的!
釣れないときの対策
シーズンが始まってしばらくすると、ナマズが釣れにくくなってきます。
理由として…
- ルアーにすれている(ルアーに慣れている)
- 釣り人が増えて釣り場のプレッシャーが高い
- 釣られて数が減った
- 産卵を控えて奥地に移動した
あたりの理由が考えられます。
では、どのように対策していくかと言うと
ルアーをやめてエサで釣る!
ルアーの波動・音でダメならエサの味と匂いで勝負!ですね。
最近のナマズ釣りはルアーで遊ぶ人が多いので、結構な効果があります。
ぶっこみ釣りでやる場合は、ドバミミズ・魚の切り身・鳥レバーがオススメです。
魚の切り身は現地調達も良き!楽しいですよ
投げて沈めて放置!これだけでOK。美味しそうな匂いに釣られたナマズちゃんが来るのを待ちましょう。
この釣りのデメリット・注意点
- 亀が釣れてしまう
- 放置しすぎると、かかった魚が根に潜ってしまう
- エサのチェックをマメにしないといけない
このなかでも、特に大変なのが亀!釣り針を外すだけでも本当に大変なので、針のカエシは必ずつぶしておきましょう。
それでもルアーで釣りたい!
という人も多いと思います。
そういう時は、思い切って場所を変えましょう!それもどんどんどんどん変えましょう!
ルアーに慣れてしまったナマズしかいない場所では、ルアーを少々変えてみるぐらいじゃビクともしないことが多いです。
それなら、アピール度の高いスピナーベイトで手返しよく探りながら歩きまわる方が効果があると考えます。
僕は、1か所で2~3投ほどしかやりません。反応が無ければすぐ移動します。
釣れる魚に自分から会いに行きましょう
まとめ・オススメのルアー
ナマズを狙うルアーは、高すぎないものでも十分に釣れます。
大事なのは、釣れるナマズのいる場所でアピール度の高いルアーを投げる事です。
どんな激熱ポイントでも、先に釣り人が入っていたら釣れにくくなりますからね。
用水路や小型野池などの狭い水域だとなおさらです。どんどん広範囲を攻めていきましょう!
Googleマップなどで、現在釣りをしているポイントが他の川とつながっていないか?上流はどこにつながっているか?を見ながらナマズ釣りを楽しんでください。きっと、もっと釣れるようになります。
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